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肩凝りが治らない

特にタメになることはなにひとつ

「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」※感想:3、妄想:7くらいの記事です

こんにちは。

(※ネタバレ随所に盛り込まれます)

 

モーニング娘。'14が気になりだして3ヶ月。はじめて購入した映像作品が「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」になりました。テレ東音楽祭(初)のときは道重さんしか知らなかったんですよね。不思議。そしてスマイレージに関しては顔は分かるけどフルネームではまだちょっと自信無いな、ってところだったんですがリリウムを3周してすっかり覚えましたー!

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パッケージがとても綺麗。幻想的です。

娘。'14が気になるって言いだしてからリリウム見られればよかったのにね、って言われることが多かったので気になってあらすじを調べてみたら、

雨降る森のサナトリウム。 
吸血種の少女たちが療養するその施設で、シルベチカという少女が失踪を遂げる。 
友人であったリリーは消えたシルベチカの行方を探すが
サナトリウムの少女たちは誰もシルベチカを覚えていないと言う。 
果たして彼女は本当にいたのか?それともリリーの妄想だったのか? 
まるで醒めない夢の中のような幻惑に取り込まれるリリー。 
少女失踪の謎が解き明かされる時
リリーたちの残酷な運命が浮かび上がっていく。 
少女ヴァンパイアたちの織りなす、幻想的ゴシック・ミュージカルが幕を開ける。

 めっちゃ厨二心くすぐられるじゃないですか!しかもゴス衣装を身に纏った少女たちが歌い踊りミステリー(?)だったりファンタジーを繰り広げると!ハロプロとか関係なく見たい設定でした。観てみて思ったのは、観る人を選ぶ舞台ではないけど好き嫌いがはっきり分かれそうな話だというのと、受け入れられるか受け入れられないかもはっきり分かれそうな話ですね。わたしは「マリア様がみてる」「コードギアス」「サイコパス」「魔法少女まどか☆マギカ」「虚淵玄作品」など通ってきていて厨二も鬱もどんどん来てください状態なので、救いの無いエンディングでもこういう設定とストーリーはぐさぐさ刺さっちゃうんです。

ここからはそんな人が打つ妄想満載感想なのでご注意ください。TRUMPは観ていないのであくまでLILIUMだけを観た上での妄想になります。考察でも無いので間違いだらけだと思います。どんな妄想をしているかちょっとだけ先にお話ししておきますが、

  • 庭師=シルベチカ
  • スノウがファルスに恋をしている
  • マリーゴールドって本当にダンピールなの?

というようなものです。こういうのがいくつもあります。この時点で無理だな、と判断された方は是非ご自分のクランにお戻りください。というのも、この舞台の解釈がまったく同じ人っていないと思うんです。オーディオコメンタリー聞いていてキャストが末満さんの話を聞いて「そうだったんですか!」初めて知ったっていう反応がいくつかあったので、演者にも真相を明かしていない部分があるってことですよね。芝居を演者の解釈に任せたのかどうかっていうのは分かりませんが、末満さんが思っている真相と演者が感じて演じたものが違う可能性があるわけです。だから当然違和感をおぼえるところもあるだろうし、観ている方もストーリーの辻褄をとるか、演者の表情を真相ととるか分かれると思うんです。そんな状況なので同じシーンを観てもそこにどう感想を持つかがひとりひとり違うかもしれない。って、すごくおもしろいじゃないですか!

とりあえず3周した結果、わたしも永遠の繭期に捕らわれそうです。

繭期=人間でいうところの思春期。思春期があるということはその後成長して大人になるということで、吸血種=不死は御伽話で現実にはありえない話だと少女たちは思っている。と、同時に吸血種のはじまりであるとされる「TRUE OF VAMP=TRUMP」も御伽話であると信じている。なんの知識も無い初見で、舞台のはじまりがシルベチカの歌で歌詞に庭師が出てくるじゃないですか。そして歌詞の締め括りが「勿忘草の物語を」だったので単純にこれから観るのはシルベチカの物語だと思ったんです。若しくは、シルベチカが作った物語が始まるのかなと。

 

花の名前

登場人物は全員花の名前がついています。それぞれの花言葉に沿ったキャラ設定になっていることから、クランにいる少女たちはファルスと同じように元々は別の名前があったはず(ソフィー・アンダーソンのように)。ファルスは「必要以上にイニシアチブで束縛していない」と言いますが、それは「必要な設定を予め植え付けている」からです。だから少女たちに先に名前をつけてその花言葉に合ったキャラ設定を与えて永遠の繭期に閉じ込めているのでは。予想していなかったトラブルでシルベチカのようにクランを掻き乱す人が何度か現れていると思うんです。その度に少しずつキャラ設定やキャラ同士の関係性をファルスは書き換えるんです。今度は同じ失敗をしないように。危険な部分は取り除いて設定を少しずつ変えたりしている間にその子そのものの個性なんて忘れます。ファルスの感覚が麻痺しているだけでだんだん操り人形にされていく少女たち。マーガレットはほんとにお姫様だったんじゃないかと思うくらいお姫様だったので、クランの生活を邪魔しない程度の元の個性は残してそうですね。

 

竜胆と紫蘭

ファルス自身が自分を理解してくれて協力を申し出てくれたと言っている竜胆と紫蘭ですが・・・これもそういう設定です。リリーにファルスのイニシアチブがきかなくなって、シルベチカが塔から飛び降りたシーンの記憶を思い出させた後みんなの記憶をリセットします。そのときに竜胆と紫蘭も元通りのただの監督生に戻っています。自我があるスノウとリリーとは違うんですよね。クランの日常を壊そうとする者を始末しようとする紫蘭と止める竜胆。まるでファルスの葛藤を見ているみたい。いくらファルスでもクランを守るためとはいえ何度も何度も少女を殺し続けていたらおかしくなる。そこで理解者であり協力者という設定のある意味いちばん操り人形になる少女が必要になったんでしょうね。でもふたりを操り人形だと認めてしまえばやっぱりファルスの孤独感は晴れないから、理解者であり協力者だと思い込んでしまっているのかもしれない。竜胆と紫蘭は300年前からクランにいるそうですが、このふたりを監督生に選んだ理由とかそのときに何か大きな事件がクランに起こったのかなど気になります。

 

マリーゴールドって本当にダンピールなの?

マリーゴールドはダンピール(人間との混血)ということでクランにいる他のVAMPたちから迫害されていますが、マーガレットに「ドブネズミの臭いがするわ」と言われたチェリーも実はダンピール。ファルスもダンピールらしい、と聞いてふたりの分かりやすい共通点として衣装がアシンメトリーというのがあります。アシンメトリー/非対称、吸血種として不完全ということ?と仮定するとスノウもアシンメトリーなんですよね、衣装。そうなるとマリーゴールドってダンピールじゃないんじゃないの?と引っ掛かったのがきっかけでした。退屈なクランの生活の不満の捌け口って必要になってくると思うんです。その理由がダンピール。ファルスが永遠の繭期の少女たちに求めているのって若くて「美しい」ことなんです。だからファルスの基準の美しさから外れたマリーゴールドがその設定を担うことになったのかな、と(マリーゴールド役の田村芽実さんが役作りで太ったのはそのためなんじゃないかと思ったんです)。そうだとすると実際ダンピールであるかどうかはどうでもいいことになります。設定はいくらでもファルスがつくれるんですから。マリーゴールドの幼い頃の迫害の記憶はもしかしたらファルス自身のことだったり・・・とも思ったんですが、この辺はTRUMPを見ていないので適当なことは言えないですね。

ダンピールって東欧やロシアの伝説では”不死である吸血鬼を殺す力を持つ”とされているんですよね。繭期シリーズのダンピールにこの設定は無いと思いますが、この設定を入れて妄想するのもまた楽しそう。

 

キャメリアとシルベチカ

このふたりの関係性だけは純粋な愛情だけで成り立っていると信じたいです!シルベチカを忘れていたキャメリアが思い出すのもそこに愛の力があったからとか一番ありきたりな結末を信じたいんです。シルベチカが庭師なんだと思って観ていたのでファルスが「いざとなれば無理矢理飲ませることもできるんだぞ」と言いつつできなかったのはイニシアチブの序列がシルベチカの方が上だからだと単純に思っていて。あとファルスは「孤独」とか「ひとりぼっち」という言葉に弱すぎる。孤独を突きつけられると脆くなっちゃうんですね。シルベチカにはファルスと同じようにTRUMPの力があって(そもそもTRUMPの力は受け継がれていくものだとわたしの妄想ではそうなっています)、シルベチカの方が長く生きていたのか序列がファルスより上。シルベチカが不老を保っていたのはファルスの血じゃなくて自分の力だったんだけど、ある日老いが始まってしまい老いて醜くなっていく自分がキャメリアとはずっと一緒にはいられない、美しいままで愛されているままでキャメリアの記憶に留めたい。だから「わたしを忘れないで」と言って塔の上から飛び降りる。わたしの妄想がさらに気持ち悪いのはここからです。キャメリアと恋仲になったときにシルベチカがファルスのイニシアチブを利用して自分にTRUMPの力があるという記憶を忘れさせるんです(コードギアスの世界に浸りすぎ)。だからみんなと同じようにファルスの血を飲むし、ひとり夢から醒めてしまったときに血を飲み続けることを拒否する。「あなたの孤独は埋まらないわ」同じTRUMPの力を持つシルベチカにそんなことを言われるなんてゾッとしますね(※ぜんぶわたしの妄想です)。

というかシルベチカって死んだの?っていうところが気になります。不老であっても不死でないなら老いたとしても不死というルートがあってもいいのでは?と思います。

 

リリー

どうやら不死の身体を手に入れてしまったらしいリリーさん。ファルスにイニシアチブが取れたのはリリーがファルスより序列が上だからなんじゃないかと考えます。庭師=シルベチカ(※妄想)なので、シルベチカに噛まれていればファルスより序列が上になるんじゃないかと。シルベチカのTRUMPの力がリリーに移されたからシルベチカに老いが現れたのか、とか。TRUMPの力を別の人に移せば不死から解放されるんじゃないか、とか(この辺の考え方はギアスの力と同じ)。シルベチカの願いは「わたしを忘れないで」。リリーだけがシルベチカが存在していたという事実を覚えています(竜胆と紫蘭は立場が違うのでリリーと同条件ではない)。ファルスとの同化がスノウと同じように起こっていたら覚えているのはその存在だけじゃなくて、回想シーンにもなっている一連の流れもすべて覚えていると思うんですよね。だからこれはシルベチカのイニシアチブなのかな、と。

リリーはみんなを救う為といいイニシアチブを使ってクランのみんなを殺します。ファルスへの意趣返しのようでいてエゴですよね。ファルスと同化してきているからみんなの記憶からリリーも消されました。これはスノウが50年前に同じようにみんなの記憶から消されたものと推察できます。たぶんこの孤独がリリーには耐えられなかった。思い出がリセットされて自分は記憶があるのに友達だったみんなは自分のことを忘れている。そうでなくてもスノウと違って以前から何かある度にファルスを拒絶しているリリーなのでファルスと同化ということだけで、もう耐えられなかったんだろうな。そして自分が死ぬ理由をファルスを悪役とすることで得ようとするんだけど、ファルスに言った呪いの言葉がその後ぜんぶ自分に返ってきてしまう。「どれだけ辛いことがあっても それをすべて受け入れるの」とリリーは歌っていますが、夢からひとり現実に戻ってきてしまった彼女はどう見ても受け入れられてない感じでしたよね。これからどうするんだろう、リリー。拒絶してたファルスと同じことをするしかないんじゃないのかな。

 

ファルスとスノウ

ぜったいスノウはファルスに恋してるよ、と思って観ていたのですが・・・そんな設定もしかして無い??脚本とかストーリーの辻褄とかまったく考えずにスノウの表情とか行動だけでここに行き当たりました。スノウ役の和田彩花さんがファルスに惚れているだけだった、というオチ。かもしれませんが、スノウがファルスを愛していると考えるとスノウのキャラがめっちゃ立つ。1周目の翌日スノウのことばかり考えてました。叫んだりしないから目立たないですが、スノウがファルスを愛していたとするとマリーゴールドにも負けず劣らずのヤンデレ物語になります。そしてスノウの死もそれもまたエゴですね。

ファルスと同化が始まった50年前からスノウの恋が始まったんじゃないかと考えます。スノウはその孤独を受け入れて共有することにしました。ふたりだけの秘密って恋しい人から言われたらその秘密を守ろうってなっちゃいますよね。そこからスノウのひとりぼっち設定がはじまりました。マリーゴールドの設定と違って「高潔」で近づきがたいという設定にしたのはスノウがファルスの最高傑作だからでしょうね。でもふたりだけの秘密にも終わりが近づいてきます。リリーがシルベチカを覚えていたからです。リリーとスノウはファルスの最高傑作で同列で同じようにファルスに大事にされてるけど、どこまでいっても一番にはなれない。スノウが死ぬのが怖いのはファルスをひとりにしてしまうからと、ファルスはすぐ自分のことを忘れてしまうかもしれない、また代わりを見つけるかもしれないから。あとファルスのイニシアチブで死ねなくなってるんだと思うんです。自分で死ぬことも許されてない。それで死ぬためにマリーゴールドを使いますが、「殺してくれ」と直接的なイニシアチブがかけられないのでマリーゴールドの中の殺したいほどスノウを憎んでいる気持ちを思い出させます。ファルスがクランの中でも一番どうでもいいとダンピール設定をつけたマリーゴールドが最高傑作であるスノウを殺すんですよ。ファルスの怒りも頂点に達しますよ。その後リリーに抱かれながら死にそうなスノウを、リリーを突き飛ばしてファルスが抱いてくれるんですよ。自分のために必死になってくれるファルスを最後に見られて、スノウは幸せだったと思います。

(※何度も言いますが妄想です)

 

パッケージ

DVDのパッケージの写真が最初からすごく違和感で。リリーがスノウを噛もうとしてる?なんで?って思ってたんです。本編を全部観てもその謎が解けなくて。で、Twitterでたまたま見つけたリリウム続編『雪月花』の設定。

「スノウと瓜二つの少女が主人公」

もし、DVDのパッケージの少女がリリーと"スノウと瓜二つの少女"だとしたら・・・?

リリーが創る永遠の繭期のはじまりですね。

 

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以上、妄想でした!

キャストやちゃんとした舞台の感想は別の記事にします。

しょうもない妄想だけの記事に最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。