肩凝りが治らない

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2014.10.03 トニミュ昼「ON THE TOWN」観劇/感想

こんにちは。

まだ公演中ですがネタバレ満載になるのでご注意ください。

 

待ちに待ったトニセン3人でのミュージカル、トニミュ!(言いたいだけ)

舞台がNYで女の子を探すっていうざっくりとしたあらすじしか知らずに行ったので、観ながら「ああ、こういう話なんだぁ」と確認しつつ納得するという状況でした。あと2公演入る予定なので、細かいところはその時にちゃんと見ようと思います。

 

公式HPのあらすじがこちら。

早朝―。
ニューヨークの波止場。

ロマンチストなゲイビー(坂本昌行)、生真面目なチップ(長野博)、ひょうきん者のオジー(井ノ原快彦)、
三者三様の性格を持つ3人の水兵が24時間の上陸許可をもらってニューヨークの街中へ。

三人は上陸許可の出ている24時間のうちに恋人を見つけだすと決めて、まずは地下鉄に乗り込んでいく。
そこで偶然に見かけた“ミス・サブウェイ”のポスターの女性(真飛聖)にゲイビーが一目惚れしてしまう。

絶対に彼女を探し出してデートするというゲイビーに協力して、チップとオジーもニューヨークを分かれて探した方が早いと、それぞれ捜してまわる。その途中で、オジーは自然史博物館で人類学を勉強している女性のクレア(樹里咲穂)と、チップは姉御肌のタクシーの女運転手であるヒルディー(シルビア・グラブ)とそれぞれ出会う。

“ミス・サブウェイ”のアイビィを中々探し出せないゲイビーは落ち込んでいたが、
探索の結果、ついにカーネギーホール音楽教室で念願の彼女を見つけることができた。

愛しのアイビィを見つけたゲイビーとチップ、オジーの3人は、
つかの間のデートを楽しむことができるのか・・・?!

 これほとんど物語の8割説明してますね。久しぶりに考察も必要ない、裏もない、ちょっと切なくなるけどハッピーな物語でした。途中まで何か裏があるんじゃないか、誰か死ぬんじゃないかとか疑って見てたんですけどそんなこと一切なかったですね(途中から鬱展開になるアニメとか舞台とか見すぎ)。

 

ロマンチストなゲイビー

生真面目なチップ

ひょうきん者のオジー

って、そのまま坂本くんと長野くんと井ノ原くんじゃん!そのままでした。ほんとに、普段のままステージに立ってるみたいな。3人の関係性とか、口では文句言いながら結局はゲイビーのためにアイビィを探しちゃう2人とか、普段の長野くんと井ノ原くんです。だから3人の役柄のキャラがすぐ掴めました。で、特に井ノ原くんがどこからアドリブでどこまで脚本なのかわからないくらい自然で。変な動きとかもいっぱいしてたんだけど、それライブのMCでもやってるよね?カミセンに時にうざがられる感じのあれだよね?っていうのが多くて、普段と何も変わらない。

物語の舞台は第二次世界大戦中の1944年、3人は海軍に所属してるんですよね。24時間だけ船から下りてNYを散策するっていうお話なんですが、最初のビジュアル出たときの衝撃すごかったですね。水兵さん!なんてかわいいおじさんたち!舞台はじまってからメイクつきますから若干の変更はあったものの水兵さんの格好っていうだけで凄まじい破壊力もってますから。徐々に長野くんの前髪も下ろされてる量と率が上がってきているようで、安心です。前髪入ってるとラーメン屋さんみたいになっちゃうので。それも似合ってるけど、前髪下ろしてたほうがかわいいよ長野くん。

1944年というと海戦も激しい頃だと思うので、ここで船に乗って出発してしまうと次の戦いで死んでしまうかもしれない、っていう風に見るとこの3人の24時間はちょっと切ない。やっぱり時代が時代なのでNYの街の女性もわかってると思うんですよね。これっきりかもしれないっていうのが。そういう一夜だけの恋というのをもう何回も繰り返してるのかもしれないし・・・全部想像ですけど。下世話なことなんですけど、相場どれくらいなのか気になりました。女性の方から水兵さんに「今晩の予定は?」と聞いているシーンもあったので、そういうのを商売にしてる人もいたんだろうし、水兵さんの一晩の予算もどれくらいなのかな、と。結局はピットキンさんが払ってましたけど、いろんなナイトクラブ?にクレアとヒルディーと行ってたじゃないですか。結構リッチだったりするんですかね。

 

そんな70年前の話の登場人物のキャラクターがまんまトニセンってどういうことなんですか!

トニセンのキャラと関係性ってミュージカルにできるってことですよ。すごい。坂本くんは普段からミュージカルだけど坂本くんがミュージカルすぎて長野くんと井ノ原くんが普通に思えてただけで、そんなことなかったんですね。ピカンチ

ハーフで嵐の中にいる井ノ原くん見て、この人も結構ミュージカルなんだなということに気づいてから2ヶ月。やっぱりミュージカルでした(確信)。

個人的にお気に入りのかわいかったシーンが、チップがヒルディーの部屋でクッションを抱いてる1幕終わりの方のシーンと、落ち込むゲイビーを慰めるために来たナイトクラブでヒルディーが歌い出してみんな順番に歌っていくところでチップがゲイビーの膝に座ったシーンがわたしのクライマックスでした。3人のキャラが普段通りとはいったものの普段は長野くんは坂本くんの膝に座ったりしないものー!ミュージカル万歳!坂本くんと井ノ原くんが肩組んだときは昔からの悪友って感じで2人の相互作用で男らしさ(とヤンチャ度)が3割り増しでした。

 

ヒルディーとチップ

タクシー運転手のヒルディーはとても積極的な女性で、チップを呼び止めて最初から誘う、誘う。ぐいぐいきすぎていっそ男性より男らしかったです。また声もハスキーでかっこよくて。歌声もかっこよかったです。声量と伸びも半端なくて。ミュージカル観にきたなっていう満足感がヒルディーのソロだけでも得られるくらい。ていうか、こんなにキスシーン多いなんて知らなかったです。いきなりキスしてて、ちょっと席が遠かったんでよくは見えなかったんですけど、事故みたいなぶつかる勢いでキスしにいったように見えました。最初は断ってたチップも最終的には部屋に行ってたし、「いいよね、俺がんばったよね」って自分に免罪符出すあたり長野くんらしい。歌いやすいキーだったのか長野くんのソロパートも安定してて、ほっとしたのと感動しました。

 

クレアとオジー

ギャグ枠!と最初は思ったものの実はピュアだよねっていうふたり。でも子供なのかなぁ。目の前のことにとても正直なふたり。クレアなんて婚約者いるのに部屋にオジー連れて帰ってピットキンと鉢合わせてるのに「分かってくれるわよね?」ってどういう神経なのー!と思いましたが、憎めない性格でした。ずるい。そして間男状態のオジー。とてもシュールでした。昼ドラだったら修羅場突入シーンでしたよ。それを、さすがNY。器が違いますね。その後何回もピットキンと居合わせるのにピットキンが全部許しちゃう。ピットキンさん最後まで不憫なおじさまでした。どうかお幸せに。出会いからギャグみたいなふたりはなんだかずっと楽しそうでよかったです。坂本くんの陰に隠れがちだけど井ノ原くんも歌うまいのでソロでいっぱい聞けて嬉しかった。井ノ原くん独特のちょっと投げる感じに歌うのが好きなので高めのパートが多かったのもよかったです。

 

アイビィとゲイビー

やっと会えたと思ったのにまたすぐ会えなくなっちゃうからここふたりがメインだと思ってたのに一番イチャイチャしてないな、って。あんまりイチャイチャしないんだなっていうわたしの残念な気持ちそのままゲイビーの気持ちだったと思います。ゲイビーも、もっとアイビィとイチャイチャする予定だったと思うんです。会えて約束も取り付けてデートだ!って浮かれてたのに奈落の底だなんて・・・なんかとても坂本くんらしい(ごめんなさい)。不憫なの似合っちゃう、坂本くんて。マダムディリーめ!マダムディリーといえば、登場シーンでオルガン弾いてて発声練習が「ミャオミャオミャオミャオ・・・」で、井ノ原くんトラウマのやつ!って笑ってしまいました。他にもクスクス笑ってる人たちいたので、Vクラですね。マダムは稽古中にそのネタ仕入れたんですかね。次も期待しちゃいます。

坂本くんもソロ多いけど、アイビィを想ってのシーンが多いのでバラードメインでしたね。もうちょっと明るい曲も聴きたかったなぁ、なんて思うのはわがままですね。充分でした。上裸で出てきたときはレスラーに見えました。あれは前列の人たちはどうなんでしょう、直視できるもんなんですか?見てるだけなのに照れちゃいそう。

ミスサブウェイに選ばれたアイビィの紹介シーンのようなところでアイビィの歌がついてなかったのは、実はアイビィの発表されている経歴が嘘っぱちとこれからの展望だったから、という解釈で大丈夫でしょうか。

 

音楽がイメージしていたブロードウェイそのもので華やかで楽しかったです。物語そのものも楽しくてお茶目でかわいくて。とにかく最後アイビィとゲイビーが会えただけでもよかった。あのままお別れで乗船なんてかわいそすぎる。マダムディリーめ!(でもあのおばちゃんも憎めないキャラクター)

トニセンに水兵さんの衣装なんてかわいいものを着せて歌って踊らせてくれてありがとう。うっかりすると「かわいい・・・」とつぶやきそうになりますから危険です。次に観る公演は長野くんのお誕生日公演です。また前髪の量が増えてることをほんのちょっと期待してみます。