肩凝りが治らない

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2015.12.12 アニメ「昭和元禄落語心中」イベントに行ってきましたよ、のレポ

こんにちは。

 

2016年1月8日(金)深夜から放送開始になります、アニメ「昭和元禄落語心中」の放送開始記念イベントに行って参りました。会場は日比谷公会堂で、まだ原作は読んだことが無かったんですが出演キャストが超豪華!イベントに出演されたメインキャストだけでも、関智一さん、小林ゆうさん、石田彰さん、山寺宏一さん、林原めぐみさん!こんな贅沢が許されるのか!というくらい、90年代アニメを世代で通ってきたわたしにとって小学生に戻ってあの頃の自分に将来この人たちが出演するイベントに行くことになるよ、と教えてあげたいくらいのキャスト陣で。行かないわけにいかないぞ、と。

原作は読んだことがなかったんですが、サントラを購入しまして。

昭和元禄落語心中音曲噺其の一

昭和元禄落語心中音曲噺其の一

 

 落語は積極的に寄席に行って、というほどはまっているわけではありませんが、小さいころからおばあちゃんと一緒に暮らしているのでテレビで落語を見る機会は多く、タイガー&ドラゴンとか流行った時に落語も見る機会が増えたり…落語心中のストーリーは知らないけど話の中で使われてる落語のネタは知っているという。その程度の知識なんですが、このCDに石田彰さんの「死神」と関智一さんの「出来心」が収録されてるんですよー!おもしろいのでこちらも是非。

 

rakugo-shinju-anime.jp

イベントは定刻通りに始まり、司会進行は落語研究会に属していたらしい吉田尚記アナウンサー。めくりの文字も橘流の方に書いていただいたとかで、わたしは詳しくないので全然分からないんですが吉田アナは相当落語を愛しているようで、色んなイベントで司会やられてるの見てますけど、こんなに熱が入ってるイベントは初めてでした。

キャストが登場する前に最初に上映会でした。1話だけという話だったのが、2話も上映していただけて。あまり言うとネタバレになっちゃうのでやめておきますが、1話が1時間、2話で八雲の過去話、山寺宏一さん演じる助六も登場します。

ストーリーに沿って物語の中で落語をやるシーンがもちろん見られます。絵の動きだったり音楽の臨場感、キャストの芝居もあわせて立体的な落語になってるので凄くおもしろいです。石田さんの八雲と青年時代の菊比古との落語の演じ分けがすごいんだ。本人は音楽のおかげが大きいと謙遜してましたが、芝居だけでも充分演じ分けられてて、鳥肌ものです。アニメの内容は放送をお楽しみに!

 

上映会が終わるといよいよキャスト陣のご登場。関さん、石田さん、小林さん、山寺さん、林原さんの順で出てきたんですが最後に出てきた林原さんがお着物で!みよ吉にあわせてだと思いますが、とても似合ってたのとマイクを握る所作だとか色々ぜんぶが色っぽくて素敵でした。

そしてあいさつは落語らしく「口上」とめくりには書かれていて。関さんは「普通ですよ?」と一言おいてから挨拶を。石田さんは「今日はお足元の悪くない中、また交通渋滞もさほどなく、道中楽々とお越しいただきありがとうございます」という挨拶をされて、会場の笑いを誘ってました。それを吉田アナに「談志師匠の口上じゃないですか」とつっこまれ、「ネタバレだから」とやりとりしてました。(この辺、談志師匠について詳しくないので間違っていたらごめんなさい)

その口上を受けての小林ゆうちゃんが談志師匠の物真似を始めて、吉田アナ曰くそれがとても似ていたらしく「すごい似てますからね」と客席にアピール。

小林ゆうちゃんが石田さんは談志師匠ファン仲間で師匠だみたいなことを言ってまして、というか終始イベント中の小林ゆうちゃんはおもしろかったです。小夏と全然キャラ違うんですもん。つくづく声優さんてすごいなと。

山寺さんは大学生の頃、落語研究会に所属していたそうでそれがきっかけで演じることの楽しさを知り声優を志すきっかけになったと。なので落語のアニメができて嬉しいけど、同時に落語ファンから見て自分の落語がどうかというのがこわいとも言ってました。でも吉田アナが大絶賛していたので大丈夫だと思います。というか山寺さん以外に助六なんて難しい役できる人いないですよね。豪快な落語をやるくせに私生活の方でどんどん繊細になっていったりするあの感じ、早くアニメで見たいです。

最後林原さんの挨拶は「落語なんて嫌いよ」とみよ吉で始まり(もうそれだけで鳥肌)、「二人の間を行ったり来たりします」と2話まででまだみよ吉が出てこないのであまりネタバレはできないけど、ということで主題歌を歌った感想だったり想いだったりを話してくれました。主題歌も初披露だったんですが、椎名林檎さん作詞作曲の艶っぽいめちゃくちゃ難しい曲でしたよ。最初は自分が歌うんじゃないと思っていたそうで、「椎名林檎さんに曲を作ってもらおうと思うんですよって言うから、自分が歌うんじゃないと思ってたから、OKもらえたらいいねってふ~んって聞いてたんですよ。そうしたら林原さんに、って言われて無理無理無理無理って」レコーディングに行ったら椎名林檎さんがいて全部ディレクションもしてくれたと。

この「死ねばいいのに」と「あんたなんか死んじゃえ!」の温度差が素晴らしくて、「死ねばいいのに」の方が熱さはないのに真に迫る感じがですね、なるほど確かに、と説得力抜群でした。

吉田アナ曰く林檎嬢が元々林原さんのファンらしくアニメもほとんど見ていて、林原さんが歌うということでOKしたんだそうです。それを聞いた林原さんが「林原めぐみをやっててよかった」と言っていました。ほんとに、林原めぐみをやっててくれてよかったですよ。こちらのセリフですよ。幼い時から今まで林原さんのアニメにどれだけ触れてきたことか。

 

関さんだけオーディションを受けてないらしいです。他のオーディションを受けたお三方はガチな落語ファンだそうで。じゃなかったらあの役できないですよね。

関さんがやった「出来心」は林家しん平師匠が録ってくれたものをそのままコピーしてるだけだから「良かったとしたらしん平さんが良かったんだし、ダメだったらしん平さんがダメだったということで」と言ってましたが、完コピできるのも充分すごいよ…。

アフレコの時に林原さんは山寺さんの隣に座っていたらしく、

林原「石田さんは覚えてないかもしれないけど、最初のアフレコの時に石田さんてマイクの向こう側にいること多いじゃない?わたしのアニメの時に大体そうなんだけど」

石田「そうですね」

林原「わたしはマイクの真ん前に座ってたのね、マイクにも行きやすいし。こっちに(左隣に)山寺さん座ったからどうしようかなぁって暫く考えたんだけど、椅子をぽんぽんってやって。ここに座りなさい、って」

右隣に石田さんを呼んで、右隣に石田さんを座らせて二人に挟まれてアフレコしたと。

石田「だって、逆らえないじゃないですか」

二人に挟まれて林原さんは足組んでふんぞり返ってアフレコをしたらしいです(笑)

 

アニメの話がひと段落すると寄席の雰囲気を体験してもらいたいということで、太神楽を会場で見せていただきました。

翁家小楽さんと翁家和助さんのお二人が傘の上で毬を転がしたり、ナイフ交換だったり、土瓶の曲を披露してくれたり…ひとつひとつの芸がすごくて、会場も盛り上がりました。

 

約2時間半、めちゃくちゃ濃いイベントでしたよ。アニメも2話まで上映されて、菊比古と助六の若い頃とかみよ吉との関係とか気になって気になって気になってしまい、

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帰りに全巻購入しました!

小夏が八雲が助六を殺したと思っているような口ぶりから過去に何があったのか気になりそこまでは消化しようと5巻まで読みました、実は。八雲の孤独の理由なんかも知れてそこはすっきりしたんですが、青年時代の菊比古をあんな色々あったあの物語を石田さんがどう演じるのかアニメが楽しみでなりません。で、助六が山寺さんだしみよ吉が林原さんでしょ…そんなメインキャストのアニメが2010年代に見られると思ってなかったですよ。吉田アナが「そこを見てると使徒が来そうですね」なんて言ってましたが、ほんとですよ。あのアニメも20年前ですよ。

神キャスティングありがとうございます、ということで落語心中の放送開始が待ち遠しいですね。